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屈辱のランニング本塁打…「あの場面は勝負をかけた」和田監督、金本かばう

「広島８-３阪神」（２５日、マツダ）

前夜に夏の長期ロード負け越しが決まった和田阪神は、１点ビハインドの四回に、坂克彦内野手（２６）の勝ち越し２点適時二塁打などで逆転。しかし、新井良、上本の失策が失点に結びつき、広島・天谷にランニングホームランまで許すなど守備のもろさを露呈。今季セ・リーグ最多となる２１度目の逆転負けで、２０００年以来１２年ぶりに４カ月連続負け越しが決定した。

守れない阪神をあざ笑うかのような、非情な光景だった。七回、１点を奪われ３点差とされ、なお２死二塁。もう１点もやれない場面で左翼・金本が極端な前進守備を敷いたが、天谷の打球はその頭上を大きく越えフェンスまで転がった。

必死に追う金本の後ろ姿が悲しい。中継した鳥谷の返球も間に合わず、三塁を蹴った天谷に本塁を陥れられた。２点ランニング本塁打‐。和田監督は「あの場面は勝負をかけた。かなり前に守っていたんでね」とかばったが、プロの試合ではめったに見られない屈辱的な一発となった。

ランニング本塁打はミスから起きたことではない。とはいえ、１点を守る和田野球は機能不全に陥った。一回２死一、二塁、能見が堂林を三ゴロに打ち取ったが、新井良が二塁悪送球。失策で１点を先制された。

３点を奪ってひっくり返しても、守備の悪い流れは変わらないまま。３‐２の六回は１死一塁から天谷の二塁後方への打球を、背走して追った上本がグラブに当てながら落球した。直後に倉に逆転２点二塁打を打たれ、結局この回３失点。虎将も「うーん。結局２つのエラーで４点取られるんで。そこらへんだろうね」と、苦しそうに振り返るしかなかった。

ＣＳ進出をあきらめていない中での３位・広島との対戦。ミスのオンパレードでは当然勝てるはずはない。くしくも失策はシーズン途中からスタメン起用される２選手が犯した。和田監督も「いいところを見て使っている。長く出だすと弱点も出る。克服していかないとレギュラーは取れない。練習しかない」と、奮起を促した。

新井良は「ミスして能見さんの足を引っ張ってしまった。チームと能見さんに申し訳ない」、上本も「迷惑をかけてすいません」。これで８月負け越しが決まり、５月から４カ月連続の月間負け越しは２０００年以来１２年ぶり。この敗戦から何かを学びとり、未来につなげられるか。変わらなければ、本当に暗黒時代に逆戻りしてしまう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120826-00000024-dal-base

斎藤　２軍戦で火だるま11安打７失点

◇イースタンリーグ　ヤクルト８―０日本ハム（２０１２年８月２５日　鎌ケ谷）

日本ハムの斎藤が２５日、イースタンリーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)に先発した。

試合はヤクルトが快勝し、６回を投げ、１１安打２三振３四死球７失点の斎藤は敗戦投手になった。

初回に２点を許した斎藤は、３回に松元ユウイチに本塁打を浴び、５回には３連打で１点を失った。

６回にも満塁のピンチを背負い、松井淳に右翼フェンス直撃の安打を打たれ３点を奪われた。

毎回走者を出した斎藤。低めに決まる球もあったが、持ち味であるコントロールにばらつきがあり、高めに浮いたところを痛打される厳しい投球内容となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120825-00000076-spnannex-base